畳のお手入れ

畳は自然素材なので、交換後1~2年はカビが発生しやすくお手入れが必要です。

基本は雑巾で畳の目に沿って乾拭きです。つやが出てきて、キレイに輝いてきます。

毎回雑巾は大変だという方は、掃除機や座敷箒でほこりやちりなど掃き出ししてください。

裸足でご利用頂くと、人間の油分が畳のワックスになり、つやが出ます。

また人も足を開放することでリラックス状態や血行がよくなるなどの効果があります。

乾拭き

座敷箒で目に沿って掃く

こんなときはどうしたら??

白い点々?カビが生えた?

天然のイグサは収穫してから、「染土」と呼ばれる泥水で泥パックをします。その後、乾燥させて保管します。イグサのあの香りは実はこの染土からできています。
次に織機と呼ばれる機械で、畳表が織られます。そして、私たち畳屋の元に運ばれてくるまで、丁寧に湿度の少ない環境で保存されます。
泥の中にはミネラル成分がたくさん入っていますが、実はカビの栄養源でもあります。

【発生条件
気温20° ~30° 湿度70%以上 ミネラルなどの栄養分

【対処方法】
乾拭きをして換気をよく、ご使用ください。
不安な方はさらに消毒用アルコールで拭き取ってください。(すぐ揮発します)

それでも困ったらご連絡ください。

カビを発生させない対策

①梅雨時期、台風など雨が多い時期はこまめにお掃除!!

湿気が多く換気が少なくなる時期に発生率が極めて高くなります。

②絨毯などの敷物は基本的にNGです。空気を塞ぎ、カビやダニの原因となります。

敷物は限定的に使用したり、上敷きをめくるなど定期的に行ってください。

③畳の部屋を閉め切ったままにせず窓を開けたり、部屋を使ってください。空気が循環します。

エアコンやサーキュレーター、除湿器など家電を利用することも効果的です

④直射日光は畳の消耗を早めます。障子やレースのカーテンを使って遮ってください。

⑤観葉植物や洗濯物の室内干しにはご注意!

当社では納品までにカビの発生を緩和する処置をしております。

一般的には納品後はお客様で新しい畳の拭き上げをしてもらうことが多いようですが、当社ではその手間をブラッシングをして、水拭きを行い染土を落とし、防カビ剤を施して納品させていただきます。また納品時にお手入れのご説明をしっかりさせて頂きます。

(もし吹き上げや防カビ剤が不要な方はお知らせください)

泥染めの泥をブラッシングで落とします。

たたみ工房たなかの防カビ剤の散布作業

※カビ止め剤は100%カビを防止するためのものではありません。湿度が多い梅雨・秋雨など喚起をして、空気が淀まないようにお使いください。

防カビ剤の効果(左:あり、右:なし)

液体をこぼした。

こぼしてしまった!

①まず液体をからぶき雑巾などで吸い取る。

②水にタオルを濡らす

③甘めにしぼった雑巾で付近の液体を薄めるように拭く。(数回繰り返して、水気を吹き上げる。)

④乾拭きする。

⑤風をあてたりして、よく乾燥させる。

畳がへこんだ

程度にもよりますが、ご家庭でも直すことができます。
なお、へこませたくない方は木材など当てて置くとへこみにくいです。

修復方法

①水に濡らした雑巾をへこんだ場所に2~3分置く。(イグサに水分を吸わせる)
②スチームアイロンで、雑巾の上から温める。(焦げたりしない様に加減してください)
③ ②を数回繰り返して膨らんできたら、よく乾燥させる。